【少年野球の指導者向け】子供たちがストライクを投げるための4つのポイント!

少年野球

お子さんのチームの練習でコーチングをされている皆さんは、しばしばバッティングピッチャーを務めることがあるかと思います。

特に困るのが、ストライクゾーンに球が入らないという問題です。

「どうすれば子供たちにとって打ちやすい球を投げられるのか?」
「疲れにくいピッチング方法は?」

これらの悩みに対する解決策をご紹介します。

ピッチングのコントロールを左右する足の使い方

 

バッティングピッチャーの成功は、主にコントロールに依存しています。

コントロールが取れないと、効果的なバッティング練習にはなりません。

ストライクを確実に投げるための4つのコツは以下の通りです:

・支点となる足(右投げの場合は右足)の股関節に体重をしっかり乗せる
・ピッチング足が地面に触れるまで、上半身をホームベースに向け続ける
・ピッチング足をホームベースに向けて直線的に踏み出す
・着地時には左足の股関節を中心に体をスムーズに回転させる

この記事は主に右投げの方向けに書かれていますが、左投げの方は左右の指示を反転して読んでください。

支点足の股関節に体重を乗せる

コントロールを良くする第一歩として、支点足でしっかりとバランスを取ることが重要です。

ピッチングの開始時には、支点足で立ち、もう一方の足を上げる動作が含まれます。

この時にバランスが取れていないと、目標とするストライクゾーンに球を投げることができません。

支点足の股関節にしっかりと体重を乗せ、足の親指で地面をしっかりと押し込むことで、より安定感を得ることができます。

このバランスを取るのは初めは難しいかもしれませんが、練習を重ねることで自然と適切な位置でバランスを保てるようになります。

ピッチング足が地面に触れるまでの上半身のコントロール

投げる際の上半身の開きを抑えることは、コントロールを安定させるための重要なポイントです。

ピッチング足が地面に触れる前に上半身が開くと、バランスが崩れやすく、ピッチング足の着地位置が不安定になります。

ピッチング足が地面に触れるまで、左肩をホームベースに向け続けることで、上半身の開きを抑えます。

左肩であごを隠すように意識すると、左肩の位置が固定され、上半身が開くことが少なくなります。

これにより、一貫したピッチングが可能になります。

着地時の体の回転を制御する

ピッチングの際、左足の股関節を中心に身体をスムーズに回転させることがコントロールを高める重要な要素です。

この回転により、腕は自然と効率的に振られます。

投球動作は股関節から始まり、肩、肘、手と順に動かすことで、一貫性のある動きが実現します。

腕の筋力だけに頼ると不安定になりがちですが、適切に体を回転させることで、腕は自然に「振られる」状態を作り出すことができます。

これを意識することで、各投球が一定の質を保ちやすくなります。

特に、腕をただ振るのではなく、体全体の動きを利用して投げることが、コントロールと持久力の両方を保つ鍵となります。

また、肘や手首への負担を減らすこともでき、疲労の蓄積を抑えることが可能です。

これらのポイントを実践することで、バッティングピッチャーとして子供たちに最適な投球を提供し、彼らの打撃技術の向上に貢献できるでしょう。

そして、この一連の動作を正しく習得することで、ピッチャー自身も無理なく長時間投球を続けることが可能になります。

以上がストライクゾーンに球を投げるための4つのポイントです。

左投げの方もこれらの基本を左右逆に適用してください。

バランスの取れたピッチングは、バッティング練習の質を大幅に向上させることができます。
子供たちが楽しく野球を学び、技術を磨く手助けができるよう、ぜひこれらの技術を習得してください。

 

 

打ちやすい速度での投球が重要です

バッティングピッチャーとして練習を支援している際、適切な投球スピードに注意することが大切です。

打ちやすいボールの条件:

高く大きく弧を描くボールは避ける
球速はアプリを用いて測定可能

 

高弧のボールは避ける

バッティングの際、理想的な球速の誤解がよくあります。

よく「子供たちが打ちやすいように」と思ってゆっくりと弧を描くボールを投げがちですが、実はこれは打ちにくいボールです。

高弧のボールは打者がバットを振るタイミングや角度を限定されてしまうため、打ちにくいのです。

 

特に、ゆったりとした投球は、変化球と同様の効果をもたらし、子供たちが適切に反応するのが難しくなります。

そこで、少し速度を上げたストレートで投げることが推奨されます。

球速の測定はアプリで

目安としては、約90km/hが適切です。

これは子供たちにとっても打ちやすい速度であり、高く弧を描かず、かつ過度に速くないためです。

 

ただし、何よりも大切なのはコントロールです。

90km/hで正確にストライクゾーンに投げることが難しい場合は、速度を少し落として安定した投球を心がけるべきです。

 

「どのくらいの速度で投げているかが分からない」という場合、多くのチームはスピードガンを持っていませんが、無料のスマートフォンアプリが利用できます。

様々なアプリが存在するので、自分に合ったものを選び、簡単に球速を測定しましょう。

例えば、「SpiidGun -野球やソフトボールの球速測定アプリ-」を使用すると、誰でも簡単に球速を測定できます。

これを利用して、より子供たちにとって打ちやすいボールを投げる手助けをしましょう。

身体のサポートでパフォーマンス向上

サポーターを活用して膝や肘の不安定さを抑えることが推奨されます。

バッティングピッチャーは多くの球を投げるため、特に膝や肘に大きな負担がかかります。

 

サポーターの使用により、不安定さを抑え、身体への負担を軽減できます

私自身も「ザムスト」の膝サポーターを使用しており、しっかりしたサポート感がありながらも動きを妨げることなく非常に使いやすいです。

肘用のアームスリーブも同様に有効です。

 

長時間の投球による疲労が蓄積すると、サポーターの効果がはっきりと実感できます。だからこそ、サポーターを使用してパフォーマンスの向上を図りましょう。

まとめ

バッティングピッチャーとしての役割は、ただ球を投げるだけではありません。

子供たちの一生懸命な顔を間近で見ることができ、その努力をサポートする重要な役割を担います。

何百球もの投球には確かに疲れますが、子供たちが真剣に取り組む姿を見ると、より良い球を投げてサポートしたいという気持ちになります。

今回紹介したコツが、熱心なコーチや親御さんたちの支援に役立つことを願っています。

タイトルとURLをコピーしました